この絵すがたより美しい男《もの》

「そなたはこの絵すがたより美しい男《もの》と、どこぞでお逢いなされたか? 決してお逢いになったことはあるまい。絵すがたに写してさえ、命のない絹の上に画がかれてさえ、これ程の美くしさだ。そなたの美くしさにはいのちが宿り光りが輝やいている。な、先程わしが、そなたほどの仕合者はこの世にないと言うたのが、嘘...

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自分の美貌に気がついて

 呉羽之介は今更ながら、自分の美貌に気がついて、吐息と一緒に心の奥で呟《つぶ》やいたのであります。 ほんに呉羽之介自身にしても、これまでにこの絵姿のように美くしい男を見たこともなければ、これよりあでやかな婦女を巷《ちまた》に見たこともないのでした。女にしても見まほしい――此の形容の詞《ことば》はも...

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呉羽之介、美の永遠を祈請して悪魔を呼ぶ事

 と、片里は、呉羽之介をみつめていた目を画面へと移し、限りない讃美の声をあげるのでした。「なるほど、先程にくらべると、ほんの少し筆を入れただけで、また一しお見ちがえるまでになったなんという美くしさ、若々しさあでやかさ――まるでほんものの呉羽之介どのそっくりじゃ」「わしには一生に又と、これよりすぐ...

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